堀の内(恩田町)の地神塔

恩田町25番地の成瀬街道沿いに堀の内の地神塔があります。



緑区石造物調査報告書(1)という文献を見るとその所在地として恩田町1180番地と書かれていますが、同書籍に掲載された写真の背景は成瀬街道沿いの現在の場所のようなので、所在地の記載は誤りと思われます。

ちなみに恩田町1180番地はあかね台二丁目の「あかね台堀の内公園」の南西側に隣接する辺りです。元々その場所に置かれていたのかというと、後述しますがそれも違うと思います。


地神塔

 正面: 地神塔
 右側面:
    天保三辰年二月吉日
    堀之内上和田 講中
 左側面: 左り 長つた道
 台石右側面: 世話人 (氏名2名)



恩田でよく見るタイプの角柱の地神塔です。天保3年(1832年)のものです。



堀之内と上和田の地神講で建てたことが分かります。

左側面には長津田への案内が刻まれていて、道標にもなっています。



左り 長つた道

一見すると「た」とは読めませんが「多」を元にした変体仮名の「た」です。

ということは元々この地神塔は長津田へ道が分かれるところに置かれていたと推測できます。


地番反別地目入図など古い資料から昔の道筋を推定して現在の道路と重ねてみます。



現在の位置と堀の内交差点の中間あたりに長津田方面へ分かれる道があったことが分かります。

おそらく元々はその場所に北東向きに置かれていて、左折すると長津田へ行くことを案内していたのだと思います。耕地整理で古い道筋が無くなったときに現在の位置へずらしたものと推測します。

どうせずらすなら堀の内交差点にずらせばそのまま現在でも長津田への案内として活用できたのに、なんて思いました。

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