熊野神社
上恩田杉山神社の近くに小さな神社があります。
熊野神社(くまのじんじゃ)です。
熊野神社は一般的には、熊野古道で知られる和歌山県にある、熊野三山と呼ばれる熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の3つの神社またはそのいずれかを勧請した神社です。
恩田の熊野神社は上恩田杉山神社の南側の道路を挟んだ向かいにあります。恩田町968番地の一角にあります。
境内はとても小さく、駐車場の一角に鎮座しています。場所や規模からすると屋敷神なのかもしれません。
写真の後ろに見えるのは上恩田杉山神社の本殿です。
熊野神社には、熊野三山の神社と同じ神明鳥居の形に似せた鉄製の鳥居があります。
額束には熊野神社の札が掲げられています。
社殿の中を覗くと石灯篭付きの石祠があります。
石祠には左三巴の神紋が刻まれています。
社殿にも同じ紋がありました。
熊野神社の神紋としては、神武天皇を熊野から大和へ導いたとされる三本足の鳥、八咫烏(やたがらす)を用いる例が多いようです。一方で左三巴の紋であるという説もあるそうで、それに倣ったのかもしれません。
石祠の形はどことなく熊野那智大社の拝殿に似ているように思います。
▲熊野那智大社の拝殿 出典: Wikipedia
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